ソウルから釜山の距離は日本でいうとどこ?釜山の特徴や文化を徹底解説

ソウル

村松彩音

こんにちは、村松彩音です。
韓国専門トラベルコンシェルジュとして、現地の魅力を“旅の物語”としてお届けしています。今回は、よくいただく「ソウルと釜山ってどれくらい離れてるの?」という質問に、移動手段・距離感・街の雰囲気を日本の都市と比較しながら丁寧にお答えします。釜山未体験の方にも、親しみを感じていただける内容です。

この記事のポイント

  • ソウル-釜山間の距離は日本の東京-名古屋間
  • KTXで約2.5時間、高速バスなら約4時間で移動可能
  • 釜山は福岡と横浜を合わせたような魅力的な港町
  • 関西弁に似た方言と情に厚い人々が特徴
  • ソウルと釜山を巡る4泊5日モデルプランも紹介

こんにちは、トラベルコンシェルジュの彩音です。
学生時代からバックパック一つでアジアを巡り、今ではすっかり韓国、特に釜山の魅力に取りつかれています。よくお客様から「ソウルには行ったことがあるけれど、釜山ってどんなところ?」「ソウルから釜山って、日本でいうとどれくらいの距離感なの?」とご質問をいただきます。

確かに、地図上の距離だけでは、その都市が持つ空気感や人々の温かさまでは伝わりませんよね。この記事では、私が何度も訪れる中で感じた、ソウルと釜山のリアルな距離感、そして釜山という街の持つ独特の魅力を、皆さんのよく知る日本の都市に例えながら、心を込めてお話ししたいと思います。これを読めば、きっと次の旅の計画を立てるのが待ちきれなくなるはずです。

ソウルから釜山 日本でいうとわかる距離感と都市比較

ソウルと釜山の距離感を日本の東京と大阪に例えて比較した地図イラスト
– ソウルと釜山の実際の距離は何キロメートルか
– 日本の都市間で例えるなら東京から名古屋に相当
– KTXでの移動時間と料金の目安を解説
– 高速バスでの移動時間と料金の目安を解説
– 国内線飛行機での移動時間と料金の目安を解説
– 釜山の都市規模は日本の福岡市や横浜市に近い
– 港町としての特徴は神戸市や横浜市との共通点
– ソウルと釜山を両方楽しむおすすめモデルプラン

韓国旅行といえば、多くの方がまず首都ソウルを思い浮かべるかもしれません。でも、韓国の魅力はソウルだけにとどまらないんです。南部の港町・釜山には、ソウルとはまた違った、エネルギッシュで温かい魅力が溢れています。

「でも、ソウルから釜山って遠いんでしょう?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。そこで、まずはこの二つの都市の距離感や、それぞれの街が持つ雰囲気を、私たちに馴染みのある日本の都市と比較しながら、具体的に解きほぐしていきましょう。この比較を通して、あなたの旅のプランがより明確な形になるはずですよ。

ソウルと釜山の実際の距離は何キロメートルか

ソウルと釜山の距離を示す地図

まず、地図上の具体的な数字からお話ししますね。ソウルと釜山の直線距離は、およそ325キロメートルです。車や鉄道が走る実際の道のりだと、約400キロメートル前後になります。

「400キロメートル」と聞いても、いまいちピンとこないかもしれません。私も最初はそうでした。数字だけ見ると「やっぱり結構遠いな」と感じてしまいますよね。でも、この距離感が、二つの都市に全く異なる文化や個性を育んできた大切な要因の一つなんです。ソウルが国の心臓部として常に最先端を走り続ける一方で、釜山は海と共に生き、独自のテンポで発展してきました。この物理的な距離が、それぞれの街のアイデンティティをより色濃くしているんですね。

大切なのは、この「距離」をどう捉えるかです。単なる移動のハードルと見るか、それとも新しい発見に満ちた小旅行と捉えるかで、旅の楽しさは大きく変わってきます。実は、この距離を移動する時間こそが、韓国の多様な風景や人々の暮らしに触れる絶好の機会にもなるんですよ。

では、この400キロメートルという距離、私たちの日常感覚に落とし込むと、一体どれくらいなのでしょうか。次の項目で、皆さんのよく知る日本の都市間に置き換えて考えてみましょう。そうすれば、旅の計画もぐっと立てやすくなるはずです。

日本の都市間で例えるなら東京から名古屋に相当

日本の都市、東京と名古屋間の距離の例え

ソウルから釜山への約400キロメートルという距離感は、日本で例えるなら、ずばり「東京から名古屋まで」の感覚にとても近いです。もう少し足を延ばして、新大阪の手前くらい、とイメージしていただくと、さらに実態に近いかもしれません。

こう考えると、どうでしょう?「日帰りは少し厳しいけれど、一泊すれば十分に楽しめる距離だな」とか、「旅行中に移動日を半日確保すれば、両方の都市を訪れることも可能そう」といった具体的な計画が見えてきませんか。私がお客様にプランをご提案する時も、この「東京-名古屋」の例えをよく使います。皆さん「なるほど!」と納得してくださることが多いんですよ。

この距離感だからこそ、一度の旅行でソウルと釜山の両方を訪れる「欲張りプラン」も十分に実現可能です。例えば、流行の最先端を行くソウルでショッピングやカフェ巡りを満喫したあと、高速鉄道KTXに乗って、潮風香る釜山で新鮮な海鮮料理に舌鼓を打つ。そんな対照的な魅力を味わえるのが、韓国周遊旅行の醍醐味なんです。

ただし、東京から名古屋へ移動するのと同じように、移動にはそれなりの時間と費用がかかります。特に短い日程での旅行を計画する際は、移動時間をどう組み込むかが旅の満足度を左右する鍵となります。

では、具体的にどのような移動手段があって、それぞれどれくらいの時間と費用がかかるのでしょうか。ここからは、あなたの旅のスタイルに合った最適な移動方法を見つけるために、代表的な3つの交通手段を詳しく見ていきましょう。

KTXでの移動時間と料金の目安を解説

韓国の高速鉄道KTXの移動時間と料金の目安

ソウルと釜山を移動する上で、最もポピュラーで快適な選択肢が、韓国の高速鉄道「KTX(Korea Train eXpress)」です。これは日本の新幹線によく似た乗り物で、多くの旅行者やビジネスマンに利用されています。

まず結論からお伝えすると、KTXを利用すれば、ソウル駅から釜山駅まで、乗り換えなしで約2時間半から3時間ほどで到着します。東京駅から新幹線「のぞみ」で新大阪駅へ向かうのと同じくらいの所要時間ですね。車窓から移り変わる韓国の田園風景を眺めていると、あっという間に感じられますよ。私も初めて乗った時は、その速さと快適さに驚きました。座席も広々としていて、旅の疲れを感じさせないのが嬉しいポイントです。

料金は、座席の種類によって異なります。一般室(Standard Class)であれば、約60,000ウォン(約6,000円)前後が目安です。もう少しゆったりと旅をしたい方には、特室(First Class)がおすすめ。料金は84,000ウォン(約8,400円)前後と少し上がりますが、座席のリクライニング角度が深く、無料のお水やスナックのサービスも付いてきます。長距離の移動ですから、少し贅沢をして自分へのご褒美にするのも素敵ですね。

KTXのメリットは、何と言ってもその速さと正確性、そして利便性の高さにあります。ソウル駅も釜山駅も、どちらも市内の中心部に位置しているため、駅に到着してからホテルや観光地へのアクセスが非常にスムーズです。時間を有効に使いたい方、移動でのストレスを最小限に抑えたい方には、間違いなくKTXが最適でしょう。

ただし、デメリットを挙げるとすれば、他の交通手段に比べて料金がやや高めであること。チケットはKORAILの公式サイトやアプリ、現地の駅窓口で購入できますが、週末や連休などは混み合うため、早めの予約が安心です。

時間を買うか、コストを抑えるか。旅のスタイルによって選択は変わってきます。では次に、費用をぐっと抑えられる移動手段についても見ていきましょう。

高速バスでの移動時間と料金の目安を解説

高速バスの移動時間と料金の目安

旅の費用を少しでも抑えたい、時間に縛られずのんびり移動したい、という方には高速バスが力強い味方になってくれます。韓国の高速バス網は非常に発達しており、KTXと並んで国内移動の主要な手段として多くの人々に親しまれています。

ソウルから釜山までの所要時間は、交通状況にもよりますが、およそ4時間から4時間半が目安です。途中、サービスエリアでの休憩が15分ほど挟まれるのが一般的で、この休憩時間がまた旅の楽しみの一つだったりします。現地のスナックを食べたり、ストレッチをしたりと、ローカルな雰囲気を味わえる貴重な時間ですよ。

料金は、バスのグレードによって変わってきます。一般高速バスなら約25,000ウォン(約2,500円)から、座席が3列でリクライニング機能が充実した優等高速バスでも約37,000ウォン(約3,700円)前後。KTXの一般室と比べると、半額近くにまで費用を抑えられるのが最大の魅力と言えるでしょう。この差額で、釜山で美味しいものを一食多く食べられると考えると、とても魅力的ですよね。

私が学生時代に旅をしていた頃は、この高速バスに本当にお世話になりました。浮いたお金でお土産を買ったり、少しリッチなカフェに入ったり。時間に余裕がある旅ならば、高速バスは賢い選択肢だと思います。

もちろん、デメリットも理解しておく必要があります。一番の懸念点は、KTXに比べて時間がかかること。また、ソウル市内の高速バスターミナルはいくつかあり、目的地によって乗り場が異なるため、事前にしっかり確認しておく必要があります。週末や韓国の連休シーズンには、高速道路が渋滞し、到着が大幅に遅れるリスクがあることも念頭に置いておきましょう。

コストを最優先するなら高速バス、時間を優先するならKTX。では、もう一つ、空路という選択肢はどうでしょうか。意外なメリット・デメリットが見えてきますよ。

国内線飛行機での移動時間と料金の目安を解説

「ソウルから釜山まで飛行機で?」と驚かれるかもしれませんが、実は国内線の飛行機も移動手段の一つとして選択肢に入ります。特に、LCC(格安航空会社)のセールなどをうまく利用すれば、驚くほど安く移動できることがあるんですよ。

フライト時間自体は、金浦(キンポ)国際空港から金海(キメ)国際空港まで、わずか1時間ほど。空の上から眺める朝鮮半島の景色は、鉄道やバスとはまた違った感動があります。料金は航空会社や時期によって大きく変動しますが、安い時だと20,000ウォン(約2,000円)台から見つかることも。KTXや高速バスよりも安く、かつ最速で移動できる可能性があるのは、飛行機の大きなメリットです。

しかし、ここで注意したいのが「トータルの所要時間」です。フライト時間は1時間ですが、空港への移動時間、搭乗手続きや保安検査にかかる時間、そして到着後に空港から釜山市内へ移動する時間をすべて合計すると、結局3時間半から4時間以上かかってしまうケースがほとんどです。ソウルの金浦空港も釜山の金海空港も市内中心部からは少し離れているため、この移動時間が意外と侮れないのです。

私が実際に試した経験から言うと、単にソウルと釜山を往復するだけなら、KTXの方が総合的な利便性は高いと感じます。ドアツードアで考えると、時間的なアドバンテージはほとんどないか、むしろKTXに軍配が上がることが多いでしょう。

では、どんな場合に飛行機がおすすめかというと、例えば日本からソウル(仁川/金浦)に入り、そのまま国内線に乗り継いで釜山へ向かう場合や、旅の最後に釜山から直接日本へ帰国するような周遊プランを立てる場合です。また、済州島など他の地方都市も絡めた旅行を計画している場合にも、飛行機は非常に有効な選択肢となります。

このように、それぞれの移動手段には一長一短があります。あなたの旅のスタイルや予算、日程に合わせて、最適な方法を選んでみてくださいね。さて、移動の話はここまでにして、次は釜山という街そのものに焦点を当ててみましょう。

釜山の都市規模は日本の福岡市や横浜市に近い

ソウルから釜山への距離感が掴めたところで、今度は釜山という都市のスケール、つまり「街の大きさ」についてお話ししたいと思います。これも日本の都市に例えると、イメージがぐっと鮮明になりますよ。

釜山の人口は約340万人。これは、日本の都市でいうと横浜市(約377万人)に少し届かないくらい、あるいは福岡市(約164万人)と札幌市(約197万人)を合わせたよりも少し小さい、といった規模感です。韓国ではソウルに次ぐ第2の都市であり、まさに韓国南部を代表する大都市と言えるでしょう。

私が釜山の街を歩いていていつも感じるのは、この「大都市の利便性」と「地方都市の温かみ」が絶妙にミックスされた空気感です。この点で、私はよく釜山を日本の「福岡市」に例えます。福岡も九州最大の都市でありながら、どこか人懐っこく、食べ物も美味しくて、地元愛に溢れる人々が多いですよね。釜山にも、それと非常によく似た活気と人情味があるんです。

一方で、「港町」という側面から見ると、「横浜市」の雰囲気も持ち合わせています。海に開かれた国際港があり、首都圏(ソウル圏)の重要なゲートウェイとしての役割を担っている点は、東京に対する横浜の立ち位置とそっくりです。近代的な高層ビルが立ち並ぶエリアもあれば、古くからの市場が賑わいを見せるエリアもあり、そのコントラストが街の奥行きを感じさせます。

つまり、釜山は「福岡の持つエネルギッシュな人情味」と、「横浜の持つ港町としての洗練された雰囲気」を併せ持ったような、非常にユニークで魅力的な都市なのです。初めて訪れる方でも、交通網が発達しているので移動に困ることはありませんし、かといってソウルのように巨大すぎて迷子になる心配も少ない。この「ちょうどいいサイズ感」が、釜山を旅しやすい街にしている大きな理由の一つだと思います。

では、もう少し掘り下げて、釜山のアイデンティティともいえる「港町」としての特徴に迫ってみましょう。そこには、日本のあの港町との意外な共通点が見えてきます。

港町としての特徴は神戸市や横浜市との共通点

釜山の魂は、やはり「港」にあると私は思います。潮の香りが混じる風、ひっきりなしに行き交う大型船、そして市場に響き渡る威勢のいい声。この街のすべてが、海と共にあることを感じさせてくれます。この雰囲気、日本の都市で言えば、横浜や神戸を訪れた時の感覚にとてもよく似ています。

特に私が釜山と神戸の共通点を感じるのは、山が海のすぐ近くまで迫っている地形です。神戸も六甲の山々が街の背後にそびえ、坂道を下るとすぐに港が広がっていますよね。釜山も同じように坂の多い街で、少し高台に登ると、家々の屋根の向こうに青い海と港を一望できる絶景スポットがたくさんあります。その代表格が、カラフルな家々が密集する「甘川文化村」です。あの景色は、まるで異国版の神戸の夜景を見ているような、どこか懐かしくてロマンチックな気持ちにさせてくれます。

また、横浜のように、古くからの港エリアと新しいウォーターフロントが共存している点も釜山の特徴です。アジア最大級の水産市場である「チャガルチ市場」では、今も昔ながらの活気あふれる商いが繰り広げられている一方で、海雲台(ヘウンデ)や広安里(クァンアンリ)のビーチ沿いには、近代的な高層ホテルやお洒落なカフェが立ち並び、リゾート地としての一面も持っています。この新旧のコントラストが、街歩きを一層楽しいものにしてくれるんです。

港町は、古くから多くの人や物、文化が行き交う場所。だからこそ、そこに住む人々は開放的で、外から来た人を温かく迎え入れる気質が育まれるのかもしれません。釜山で感じる人々のエネルギーと温かさは、横浜や神戸で地元の人と触れ合った時の親しみやすさに通じるものがあるように感じます。

さて、ソウルと釜山の距離感やそれぞれの特徴がわかってきたところで、いよいよ実践編です。もしあなたが一度の旅行で両方の都市を訪れたいなら、どんなプランが考えられるでしょうか。

ソウルと釜山を両方楽しむおすすめモデルプラン

「せっかく韓国に行くなら、ソウルも釜山も両方楽しみたい!」そう思うのは、とても自然なことですよね。二つの都市の魅力を知れば知るほど、欲張りな旅を計画したくなるものです。ここでは、私がお客様によくご提案する、4泊5日のモデルプランをご紹介します。これを参考に、ぜひあなただけのオリジナルプランを組み立ててみてください。

【4泊5日 ソウル&釜山 満喫プラン】

  • 1日目:ソウル到着、そして釜山へ
  • 午前:仁川国際空港に到着。空港鉄道A’REXでソウル駅へ直行。
  • 午後:ソウル駅でランチ後、KTXに乗車。約2時間半で釜山駅へ。
  • 夕方:釜山のホテルにチェックイン後、南浦洞(ナンポドン)エリアを散策。国際市場やBIFF広場の屋台でB級グルメを堪能。
  • 夜:チャガルチ市場のビルで、新鮮な海鮮ディナー。

このプランのポイントは、初日に一気に釜山まで移動してしまうことです。旅の後半にソウルでのショッピングなどを考えると、大きな荷物を持って移動する負担を最初に済ませておくのが賢明です。

  • 2日目:釜山の魅力を丸ごと体験
  • 午前:「韓国のマチュピチュ」こと甘川文化村へ。カラフルな街並みを背景に記念撮影。
  • 昼:釜山のソウルフード、テジクッパ(豚肉スープご飯)でランチ。
  • 午後:海雲台(ヘウンデ)ビーチへ移動。美しい海岸線を散歩したり、お洒落なカフェで一休み。
  • 夜:広安里(クァンアンリ)ビーチへ。ライトアップされた広安大橋の夜景は息をのむ美しさです。
  • 3日目:名残を惜しみつつソウルへ
  • 午前:釜山の若者の街、西面(ソミョン)をぶらり。最後の釜山グルメを楽しむのも良いですね。
  • 午後:KTXでソウルへ。約2時間半でソウル駅に到着。
  • 夕方:明洞(ミョンドン)のホテルにチェックイン。コスメショップやファッションビルでショッピング開始!
  • 夜:美味しい焼肉でソウルの夜をスタート。
  • 4日目:ソウルのトレンドをキャッチ
  • 午前:景福宮(キョンボックン)などの歴史的建造物を見学。韓服(ハンボッ)レンタルで散策するのも人気です。
  • 昼:仁寺洞(インサドン)で伝統的な韓定食ランチ。
  • 午後:若者の街・弘大(ホンデ)や、お洒落な街・カロスキルへ。最新のファッションやカフェ文化に触れる。
  • 夜:最後の夜。東大門(トンデムン)のナイトショッピングや、漢江(ハンガン)の夜景クルーズなど、思い思いの時間を。
  • 5日目:帰国
  • 午前:買い忘れたお土産などを探しに。ソウル駅のロッテマートも便利です。
  • 午後:空港鉄道A’REXで仁川国際空港へ。帰国の途に。

いかがでしょうか。このプランなら、釜山ののんびりした雰囲気とソウルの刺激的なエネルギー、両方をバランス良く楽しむことができます。もちろん、これはあくまで一例です。あなたの興味に合わせて、ぜひ自由にアレンジしてみてくださいね。

地理的な比較はここまでにして、次はもっとディープな世界へ。二つの都市に住む人々の文化や気質の違いに迫っていきましょう。

ソウルから釜山 日本でいうとわかる文化と人の違い- 釜山の方言サトゥリは日本の関西弁に似ている?

  • 情に厚いと言われる釜山男子の性格と気質
  • サバサバしている?釜山女子の性格と魅力
  • ソウルと釜山で比較する人々の雰囲気の違い
  • 海鮮が名物で新鮮なソウルとは異なる食文化
  • 釜山の治安は良い?旅行者が注意すべきこと
  • 過去にあった日本人お断りという噂の真相
  • 初心者でも安心の釜山おすすめ観光エリア紹介

ソウルと釜山の違いは、地図上の距離や街の規模だけではありません。もっと面白いのは、そこに住む人々の言葉や性格、食文化といった「目に見えない違い」です。これはちょうど、日本の東京と大阪が、言葉も気質も食文化も異なるのとよく似ています。

私が韓国に惹かれ続ける理由の一つが、この地域ごとの豊かな個性です。特に釜山は、ソウルとは一味も二味も違う、独特の文化が根付いています。ここからは、釜山ならではの「人」の魅力や文化について、私の実体験を交えながら深く掘り下げていきたいと思います。これを読めば、あなたの釜山への興味は、きっと愛情へと変わっていくはずです。

釜山の方言サトゥリは日本の関西弁に似ている?

釜山を旅していると、まず耳に飛び込んでくるのが、ソウルの言葉とは明らかに違う、力強くリズミカルな言葉の響きです。これが釜山をはじめとする慶尚道(キョンサンド)エリアで話される方言、「サトゥリ」です。

このサトゥリ、日本の言葉で例えるなら、まさしく「関西弁」のイメージがぴったりです。私が初めて釜山の市場でアジュンマ(おばさん)たちの会話を聞いた時、韓国語は勉強していたはずなのに、まるで外国語のように聞こえて戸惑ったのを覚えています。でも、その抑揚の強さやテンポの良さは、どこか聞いていて心地よく、パワフルな街の雰囲気そのものを表しているように感じました。

ソウルの標準語が比較的平坦なイントネーションなのに対し、釜山のサトゥリは言葉の上がり下がりが激しく、語尾がぐっと強くなるのが特徴です。例えば、標準語で「そうですか?」は「그래요?(クレヨ?)」ですが、釜山では「맞나?(マンナ?)」と短く、力強くなります。このため、事情を知らない人が聞くと、少しぶっきらぼうに聞こえたり、時には「怒っているのかな?」と誤解してしまったりすることもあるかもしれません。これは、関西弁に馴染みのない人が、そのストレートな物言いを「きつく」感じてしまうのと似ていますね。

しかし、これは決して怒っているわけではなく、彼らにとってはごく自然なコミュニケーションの形。むしろ、このサトゥリにこそ、釜山の人々の飾らないストレートな愛情や親しみが込められているんです。ドラマや映画でも、釜山出身のキャラクターは情に厚く、義理堅い人物として描かれることが多いですが、そのキャラクターを決定づけているのが、この魅力的なサトゥリなのです。

釜山を訪れたら、ぜひこの言葉の響きにも耳を澄ませてみてください。最初は戸惑うかもしれませんが、すぐにその人間味あふれる温かさの虜になるはずです。では、そんなサトゥリを話す釜山の男性たちは、一体どんな気質を持っているのでしょうか。

情に厚いと言われる釜山男子の性格と気質

釜山について語る時、絶対に外せないのが「釜山男子(プサンナムジャ)」の存在です。韓国ドラマや映画でもしばしば象徴的に描かれる彼らは、一言で言うと「不器用だけど、情に厚い」という言葉がしっくりきます。日本の九州男児のイメージに近いかもしれませんね。

釜山男子の特徴としてよく挙げられるのが、そのストレートな物言いです。回りくどい表現は好まず、思ったことをズバッと口にする傾向があります。ですから、初対面では少し無愛想に感じたり、言葉がキツいと感じたりすることもあるかもしれません。私も最初は、市場のおじさんたちのやり取りを見て、少し圧倒されたものです。

でも、彼らのその態度は、裏を返せば正直で嘘がつけない性格の表れ。一度心を開くと、これ以上ないほど親身になってくれるのが釜山男子の最大の魅力なんです。友人や家族、仲間を非常に大切にし、困っている人がいれば自分のことのように助けようとします。その姿は、まさに映画の登場人物のように頼もしく、格好いいんですよ。

私の釜山出身の友人も、普段は口数が少なくぶっきらぼうなのに、私が道に迷って電話をしたら、仕事を中断してバイクで駆けつけてくれたことがありました。「大丈夫か?」とぶっきらぼうに言いながら差し出してくれた冷たいジュースの味は、

まとめ

ソウルから釜山までの約400kmは、日本で例えると東京から名古屋までの距離感です。移動手段は速くて快適なKTX、格安な高速バス、LCCが利用できる飛行機があり、旅のスタイルに合わせて選べます。釜山は、福岡のような活気と横浜のような港町の雰囲気を併せ持つ魅力的な都市。人々は関西弁に似た方言『サトゥリ』を話し、情に厚い気質で知られています。この記事で紹介したソウルと釜山を巡るモデルプランを参考に、ソウルとはまた違う韓国の魅力を発見する旅に出てみませんか?

よくある質問

ソウルから釜山までの距離は、日本で例えるとどれくらいですか?

約400kmで、日本の東京駅から名古屋駅までの距離とほぼ同じです。日帰り旅行は少し難しいですが、1泊すれば十分に楽しめる距離感です。

ソウルから釜山へ一番早く快適に行く方法はなんですか?

韓国の高速鉄道「KTX」が最もおすすめです。ソウル駅から釜山駅まで約2時間半から3時間で到着し、市の中心部同士を結ぶためアクセスも抜群です。

ソウルから釜山までの交通費を一番安く抑える方法は?

高速バスが最も経済的です。時間は約4時間かかりますが、料金はKTXの半額近くに抑えられます。時間に余裕があり、コストを重視する方におすすめです。

釜山はどんな雰囲気の街ですか?日本の都市に例えられますか?

福岡市のようなエネルギッシュな人情味と、横浜市や神戸市のような港町の洗練された雰囲気を併せ持つ街です。大都市の便利さと地方都市の温かみが共存しています。

釜山の言葉はソウルと違うのですか?

はい、「サトゥリ」と呼ばれる方言があり、日本の関西弁のように抑揚が強くリズミカルなのが特徴です。少しぶっきらぼうに聞こえるかもしれませんが、情の厚い釜山の人々の気質を表す温かい言葉です。

ソウルと釜山、両方観光するには何日くらい必要ですか?

4泊5日あれば、両都市の魅力をバランス良く楽しむことができます。記事で紹介しているように、先に釜山を訪れてからソウルに戻るプランだと、荷物を持っての移動が楽になります。

釜山で有名な食べ物は何ですか?

港町ならではの新鮮な海鮮料理が名物です。特にチャガルチ市場では、活気ある雰囲気の中で旬の魚介類を堪能できます。また、釜山のソウルフードであるテジクッパ(豚肉スープご飯)も必食です。

村松彩音

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
ソウルと釜山、この二つの都市を、私は「旅の二つの顔」だと感じています。洗練された刺激と、温もりある活気。どちらも韓国を深く知る上で欠かせない魅力です。この記事が、皆さんの旅の計画に少しでも役立ち、次の一歩を後押しするきっかけになれば嬉しいです。機会があれば、今度は釜山のローカルグルメや、人々の暮らしに根ざした魅力についても綴ってみたいと思います。これからも“旅を通して出会う物語”を一緒に紡いでいけますように。

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